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最高の人生

【あんスタ】春雷*謳歌のテンペスト 感想文

 

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Link ここから始まるシンフォニアにて、今の今まで『おともだちごっこ』を延々と続けてきた天祥院英智と日々樹渉が、愛という名の本気の自分自身をさらけ出しぶつけ合い溶け合うことで、無事相思相愛へと至ったのは人類の共通認識であると思いますが、

 

さて相思相愛に至ったとはいえ天祥院英智は恋愛未経験のバブちゃん、日々樹渉は万民へ愛を振りまく道化でありまして、

 

そのように不器用かつ互いを愛するあまりに格好つけたがりなふたりと、ふたりのそばにずっといてくれた桃李と弓弦、彼らfineという存在が、やっと本当の『ユニット』として――まさしく天祥院英智が望んだような『僕が夢見たアイドルユニット』として踏み出し始めたのだと思います。

 

 

えホントにテンペストめちゃくちゃ最高のストすぎて幸せのあまり泣きましたし読了後ダイヤが勝手に1500個増えてました。テンペストを読めばダイヤが増えます。

 

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私は天祥院をマブダチだと思い込みなおかつ弓弦のことを『おもしれー男』だと思っているユーザーなので、今回のfine箱イベも大変心待ちにしていたのですが、まず予告で「弓弦が………恋を………ッ!?」と宣われてしまい完全にバグりました。
弓弦が恋をするわけがない。伏見弓弦という男は並居るあんさんぶるスターズキャラクターの中でも頭ひとつ抜けて恋愛から遠い存在で、なぜならば伏見弓弦の幸せは姫宮桃李でほぼほぼ完結しており未来永劫その定義が揺らぐことなどないからでありまして、そんな伏見弓弦が恋〜〜〜〜〜〜!?とか言われたら気も動転するしそんなわけねーだろ顔洗って夢ノ咲学院1年目から出直してこいって感じだったんですけどまあ弓弦は恋をしていませんでした。恋しねーのかよ!!!!!!!!!!しろよ!!!!!!!!!!!私はイベントを走り切るまで気持ちを切らしたくないのでイベストはイベント終了後に開けるタイプなんですけどイベント中も予告の☆3弓弦アオリ文を思い返しては恋しちゃったんだたぶん気付いてないでしょ♪と歯軋りしながら歌い続けて早1週間、恋してなかった。よかった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜なにが良かったって弓弦が恋!?えっやだ〜!と桃李が言いかけたところが伏見弓弦ポイント5千兆点、さすがに艱難辛苦を乗り越えてきた主従は強いですね……桃李がちゃんと弓弦のこと好きだし大事にしてるし自慢にしてるのが嬉しくて嬉しくて弓弦と一緒に泣きました。七夕で坊ちゃまと触れ合いたいと泣いていた(語弊です)お前にテンペストを読ませたいよ。お前は来年の春になればッ………坊ちゃまとの触れ合いは確かに減るけどそれは坊ちゃまが健やかに成長されたからであってッ………坊ちゃまが成長なさったことでやることなくなって春から夏までずっと暇人にはなるけどもッ………でも坊ちゃまを膝に乗せて甘やかしてご奉仕することだってできるんだよ!よかったね!と伝えたい。

 

で、ここまで前置きなんですけど(ここまで前置き!?)

 

弓弦、恋するってよ。から始まったテンペスト、こんなに予告で弓弦がいじられてるのに弓弦が☆3で、しかも☆5日々樹渉と☆4天祥院英智が仲良くダンスしてたので結局どういうストーリーなのか全く分からずに混乱のまま走り切ったわけですが、
こんなに弓弦の話してくれると思わなくて第二話の時点で息切れしました。息切れどころではない。ちょっと失神した。

 

みなさま、誉れの旗*栄冠のフラワーフェスは読みましたか?
つい先日のまいにちあんさんぶるで無料公開されていましたね。


フラワーフェスは現行fineの始まりのストーリーであり、あれは本当に良いストなんです。特に弓弦が。弓弦と渉の会話が良い。
弓弦の仮面の奥を覗きたいと言う日々樹渉に対して、弓弦はこう答えます、『仮面の奥は、のっぺらぼうです』と。

 

あえて日々樹渉にこれを言ってしまう弓弦、引きが悪い。弓弦は人生設計完璧なのに人間関係の引きが悪いですね。褒めてるんですけどこれは…。
日々樹渉は仮面の怪人、仮面こそが日々樹渉の人生の全て、そんな彼に弓弦はあんなことを言ってしまったわけで、人生の先輩経験は意外に豊富な日々樹渉、彼に余計に興味を持ったり持たなかったりするわけですよ、これが1年前の話。

 

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それから1年もの間、日々樹渉にとってはあり得ないほどの長い間、fineの4人は共に過ごしましたね、いろいろありましたね、楽しかったね……
丸1年かけて、少しずつ仮面の奥の素顔を見せた弓弦の過去の姿なるものを、桃李には見せたくないとせがんできた弓弦の仮面の下なるものを、先輩ふたりは見つけ出してくれました。
そして慈しんだ。理解を示し、手を差し伸べんとした。
正しい行為の下に蹴散らされる有象無象、誰かの愛や悲しみや怒り、そういった足下に転がる血の通った数多の物語に、後ろ髪を引かれる幼い弓弦を、日々樹渉は導かんと手を伸ばしてくれた。


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それがもう本当に嬉しくて、つまり日々樹渉ってそういうとこあるよなーって話なんですけど、彼って先輩らしく振る舞って成功したことはあまりないけど、彼の存在全てで先の道を示すことは大得意なんですよね……

 

というかそもそも弓弦の属性を『軍人』と定義されたことにもおっかなびっくりしてるんですけど、え、属性って何ですか?いや言いたいことは分かる。
日々樹渉は喜劇を愛しましょうが、弓弦が育ってきたのは悲劇の世界だと仰りたいのでしょう。

弓弦が自分自身ではどうすることもできない明確な過去。なぜその軍人時代が彼にとっての『仮面の下』となるのか、そんなのは分かりきっています。

彼が軍人であった頃、彼のそばには姫宮桃李が居なかったからです。

伏見弓弦が唯一己で処理できない事象、それは坊ちゃまを軸として世界を構築することが叶わなかったあの頃以外にありえないのです。

 

しかしそのような、己ではどうしようもない『仮面の下』という顔それ自体を忘れてしまったのが日々樹渉という男でありまして、そして演じることで自己定義を繰り返し、演じることこそを自己定義として一種の完成形に至った日々樹渉を、日々樹渉として愛するのが天祥院英智でありますから、ふたりが弓弦に行き先を示せるのは当然なのです。

 

で、この弓弦のお悩み相談を切り口に天祥院英智のハッピーライフがスタートするのはものすごく純粋におもしれ〜って感じだったんですけど、
日々樹渉からのアドバイスを真摯に受け入れてエキサイ…エキサイ…してきた弓弦は我々の想像でしっかり補うとして、まず日々樹渉からのアドバイスを真摯に受け入れて行動に移ししっかり解決してくる弓弦ってホント出来る男ですよね。つまらないくらい簡単に解決してきて笑ったしそんなお前が好きだ。桃李も褒めてくれてよかったね。

 

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天祥院英智が死にかけてるのはいつものことだとして、彼の家族として歩み出したfineにとってじゃあ何が問題なのかというと、天祥院英智自分の夢を叶えるためにウキウキで過労してるのが問題なんですよね。
いっそ数多の返り血を浴び憎悪の歌で縛られ罪悪感に塗れながらも気力だけで舞台で踊り続けたあの頃であれば、あいつはどちらにしろ電池切れでぶっ倒れていたわけで。倒れることに意義を唱えられないはずなんですよ、罪悪感があるから。


けれど今年は、純粋に夢のために頑張っているわけで。そして今度こそ誰も傷つけないように、少なくとも悪意を持って周囲を傷つけまいと振る舞っている。
その姿を見た彼らが本気で心配するなんて当たり前で、でも天祥院英智が本気で心配されたことってあんまり無いというか、あったとしても捻くれたガキであった彼はどうせ彼らが心配してるのは僕自身じゃなくて天祥院財閥の跡取りという立場〜〜〜〜〜〜とかなんとか並び立てて他人の心配を無下にしてきたはずなんですよ。蓮巳敬人のあの眉間のシワを見れば分かります。
しかも天祥院英智的には、楽しい作業で死ぬなら仕方ないみたいな顔をするので、これはもう殴ってでも寝させないと…!になるわけですよね。ついでにあんずも。あんず!寝ろ!

 

でも英智デー、まじでよかったしあきらは名刺に「英智」を付けるのが好きだし(英智くんゲージとか)、天祥院英智が単語で喋るの面白かったし、正論でボコボコにされる天祥院英智面白いし、言動が先輩に寄っちゃう弓弦も面白いし、桃李はずっと可愛い。 fineの行動のきっかけが桃李なのもホントに良かったですね、桃李って現行fineの希望であり光であり始まりなので……

 

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で、みんなでライブすることになりますがフラワーフェスの 再演 少し考えれば分かることだったのに全くそんな発想がなかった愚かな過去の私、見てるか?フラワーフェス再演でした。
フラワーフェスで天祥院英智はかわいそうなことに入院していて4人で舞台に立つことは叶わなかったんですけど、そういうの桃李はずっと悩んでるだろうし、みんなで盛り上がってワイワイ企画して、あんずが服作ったりして、低予算で舞台開くことになって――と
打っていてようやく気付きましたが
いまは懐かしき夢ノ咲学院での日々を思い出して泣いたんです。

 

今までこうやって何かしらトラブルが起きてみんなで色々意見出し合って演出考えて衣装作って歌って踊って、そして舞台の上では全てが解決する、それが夢ノ咲学院のライブで、あんさんぶるスターズのライブだったなぁって、
何かもう遠い昔のように思われて、でもみんなが幸せで泣きました。あと課金しました。お礼がしたくて、あきらに………

 

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日々樹渉、スカウト!ダンスフロアでも似たような言い回しをしていましたね。天祥院好みのマザーグース、何でもない日。

それこそが日々樹渉がずぅっと求めてきたものなのでしょう。

ありふれた毎日を誰か共に過ごせること、誰かと共に舞台に立つこと、喉から手が出るほどに望んでいた、彼にとっての『非日常』が、いつのまにやら『ふつうの日』になっていただなんて!

嗚呼、愛すべき、素晴らしい、何でもない日!

 


これでメインスト、つまり夏の天祥院英智が無敵だった意味がわかりました。そりゃ無敵だわ。今後も頑張って。お身体にはお気をつけください。
イベントお疲れ様でした!